1日目は『12月なの?』ってほどに暖かく作業が捗りました。
夜からは雨も降ってきましたが、2日目はきれいさっぱりいいお天気でした*
1日目
<事務所づくり>
やす兄さんが仕事で大阪に帰らなければならないので、
やっけさんととしくんを中心に作業は行われました。
まず、土台にアンカーを通すための穴の位置を確認し、開ける作業と、
「土台と土台を継ぐための加工」を行いました。
木工女子チームはのこぎりの正しい使い方を教わって、
一生懸命「継ぎの加工」を行いました!
のこぎりに奮闘している女の子はいいですよね!
<工房づくり>
事務所づくり同様、コンクリートブロックの上に
土台を設置するための穴開けを行いました。
その土台に柱を乗せるために、15mmガイドを作成して、丸のこで切断。
そのあとにのみで落とし、柱のサイズにぴったりのくぼみをつくりました。
土台と柱が面一で合った時は感動モノです!
お昼ごはんを食べ終わった頃、岡山県の西粟倉村で
スタッフが午後の作業を行っている間、
大島さんにはわかちゃんとてっしーの案内で、
広場から寝床、工房づくりや事務所づくりを見学していただきました。
<大島さんによるWS>
それぞれの作業を15時ごろに終わらせ、
大島さんに2種類の木工WSを行って頂きました!一つ目は、杉又は山桜の角材から好きな材を選び、カッターを使って「箸づくり」を行いました。
二つ目は大島さんが作られた栗・楢・檜の箸置きの尖った角を、
同じ大きさの丸みになるよう紙ヤスリで仕上げました。
みんな必死に削って、やすってを繰り返しました!
このWSでは木材によって加工の加減を変えなければならないことを学ぶことができました。
<大島さんによるプレゼン>
みんなで作ったお鍋を食べた後、
大島さんに西粟倉村での取組みについてお話いただきました。
大島さんは元々、飛騨で家具職人をされていました。
世界で一番かっこいい椅子を作ることを目標に活動されいたとき、
牧さん(トビムシ 取締役)に出会い、
「百年の森林構想」というプロジェクトを知りました。
このプロジェクトは「50年前に子孫のためを思って植えられた森林を、
50年後に立派な姿で受け継ぐ」というものでした。
家具を作りながら森林自体も守る。
そして、それを取り巻く環境を整えること。
そんな『かっこいい仕事がしたい』と思った大島さんは、
西粟倉に移住することを決意されました。
西粟倉村では西粟倉産の檜の家具を作って、
販売するという活動をされています。
つまり木材として販売するのではなく、
家具に加工して販売する“第六次産業”を行うことで
材に高い価値をつけるのです。
今まで家具づくりに使用されなかった、杉や檜を材料に製作活動を行うため、
檜の家具の白さを保つ塗料を独自開発したり、
檜にあった継方を開発したりと試行錯誤しながら、
素晴らしい家具を作成されています。それらの作品は国内の様々な賞を受賞し評価されたり、
国内だけに留まらず海外からも注目されています。
大島さんは「家具を作る」ことだけではなく、
その良さや熱意までもを「発信してゆく」ことまでに力を注いでおられます。短い間でしたが、お話を伺い、大島さんの木工作家としての想いがすごく良く伝わってきました。
構想・ものづくり・発信。
全てを一環させることで、
より良いものが生まれてきているのだと感心しました。
2日目
<事務所づくり>
1日目に引き続き、土台の加工を行いました。
その作業に平行して柱の位置出しと溝の加工、墨付けを行いました。
<工房づくり>
コンクリートブロックの上に土台を乗せ、
アンカーボルトをナットで締め、
余分なアンカーを切りました。
壁になる板を150mmに切断し、防腐剤を塗っていきました。
<ごはん>
1日目 夜ごはん:みんなで4つのお鍋を囲んで水炊き
2日目 朝ごはん:お鍋の残りで雑炊。
昼ごはん:おかみさん御膳。炊き込みごはんでした^^
<次回予告>
事務所づくり:柱位置の誤差修正、土台のレベル出し、団子状断熱材実験
工房づくり:柱の寸法出しと切り出し、筋交いの作成