【山崎】雑記

| 2008/02/12

 午前中は横浜の都市再生機構で武田重昭氏と業務の打ち合わせ。調査業務なので、結果の解析と考察が重要なところ。業務担当の醍醐くんが調査結果をうまく整理してくれている。考察を踏まえて、意義のある提案へと結び付けたいものである。

 午後から東大で都市工のジュリーに参加。先日の研究室会議での議論を踏まえた内容について報告。まだ研究のフレームが明快になっていないと指摘される。実務の頭から研究の頭に切り替えなければ、と意識しているつもりなのだが、それがなかなかできていないようだ。大阪へ戻ったら市大の瀬田史彦さんに相談しなくては。

 夕方から京都造形芸術大学東京サテライトキャンパスにて通信教育部の合評に参加。本郷三丁目から人形町の数駅間で、学生から教員へと頭を切り替える。東京サテライトキャンパスの学生さんたちはプレゼンテーションのレベルが高いことを実感。パネルの作成、パースの描き込み、着色の方法、口頭発表など、どれも非常にハイレベルだった。パースの描き込みや着色については、講師の瀬長剛さんの指導の賜物だろう。瀬長さんは、設計業からパース作成業を経て独立された経歴を持つ。また、趣味が高じてプロ級の昆虫の細密画を描いている。昆虫単体ではなく、その生息環境も含めた「虫の視点」による細密画は相当な迫力である。A3用紙1枚の細密画を1ヶ月かけて描くという。ものすごい特技である。その描画技術のレベルの高さに触発されて、東京サテライトキャンパスの学生さんたちは図面表現が非常に豊かなのだと感じる。そのほか、曽和治好さんから、634デザインの佐藤勇武さん、竹中工務店の大西美典さんを紹介してもらう。東京サテライトキャンパスの講師陣は、なかなかの武者ぞろいである。

 夜は湯島の新建築社にて取材を受ける。担当は新建築の有岡三恵さん。取材してくれたのは東京大学の太田浩史さんと横浜国立大学の西田司さん。二人とも、非常に面白いプロジェクトに関わっている。studio-Lのプロジェクトを紹介しながら、3人で「プロジェクトの意義」について意見交換した。お互いにプロジェクトを動かすことの難しさと楽しさを実感している3人だったので、かなり濃密な議論ができる充実した時間を過ごすことができた。

 夜中に内田くんからホヅプロ広場の現場から施工の報告を受ける。周囲を取り巻くベンチの面取り、植木鉢を埋め込む穴の位置出しなどが進んでいる。いよいよ施工のクライマックスである植木鉢の穴開けが始まる。怪我をしないように、失敗しないように、丁寧に作業を進めて欲しい。

2段のベンチが完成。


エッジ部分。


2段のベンチ。


ベンチの面取り。


細部にこだわる船木くんの作業。


雪景色。


山崎